e-journal「学会誌JSPEN」Vol.5 No.3-4 を刊行しました

2023年9月28日

2023年9月吉日
会員各位

一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会
編集委員会 委員長 亀井 尚

平素より当会活動にご理解とご協力をいただき厚く御礼申し上げます。

e-journal 「学会誌JSPEN」Vol.5 No. 3-4を、9月28日(木)に刊行いたしましたのでご案内申し上げます。
会員IDとパスワードを入力していただくことにより、全論文がご覧になれます。
本誌は半年後にJ-STAGEでも掲載されますが、学会員の利便性とメリットを優先し、先行公開させていただいております。(掲載のdoiが有効となるのは半年後のJ-STAGE公開をもってとなります。)ご高覧くださいますようお願い申し上げます。

学会誌JSPEN Vol.5 No.3-4

<掲載内容>
■原著
肥満乳がん患者に対する減量栄養指導の成果に関連する因子の検討 榎田滋穂,他
乳がん患者の減量が再発、死亡リスクを減少させ、予後改善につながる可能性を念頭に、減量栄養指導を行った結果の後方視的解析である。頻回の栄養指導と、長期にわたる介入が減量達成につながることが示唆されている。

■臨床経験
胃瘻からの経腸栄養剤投与が初回通過効果におよぼす影響:小児例での検討 藤井喜
胃瘻経腸栄養を行っている小児患者において、水分、栄養剤の投与後の門脈血流量(PFV)を経時的に測定したものである。PFVの推移から、初回通過効果を抑える薬剤の至適投与タイミングを推測している。

■症例報告
タムガイド®を使用し経鼻栄養チューブを挿入したCOVID-19罹患入院隔離患者の2例  沖田幸祐
透過光をガイドに経鼻胃管先端位置を確認可能な新しいシステムの使用経験である。隔離患者などでは、X線撮影が不要となり、迅速に位置確認ができることの有用性が示唆される。

治療中に心停止をきたした低血糖を伴う重症神経性やせ症の一例  金村剛宗,他
低血糖を伴う重症神経性やせ症の患者にエネルギー投与を行い、低リン血症と心停止を来した症例であり、あらためてリン製剤の補充とrefeeding syndromeの予防の重要性を認識させられる報告である。

PICC挿入後の静脈炎が原因と思われる筋炎に対し減張切開を行った1例  斗野敦士,他
中心静脈カテーテルとして急速に広まっているPICCだが、挿入にともなう静脈炎と筋炎という稀な合併症の症例報告である。早期の診断と適切な処置の重要性が報告されており、経験を共有されたい。

■学会参加記
ASPEN2022米国静脈経腸栄養学会 発表報告記  岸 宗佑
岸宗佑先生からのJSPENフェローシップ賞受賞にともなうASPEN2022発表報告である。残念ながらCOVID-19流行によりオンライン発表となったが、若手研究者のモチベーションアップにつながることを期待したい。

編集後記
・編集委員 亀井 尚

このページの先頭へ戻る